DFINITY財団「Internet Computer(ICP)」、ビットコインへの接続予定を発表

ICP、ビットコインへの接続予定を発表

ディフィニティ財団(DFINITY Foundation)が、分散型クラウドコンピューティングプラットフォームであるインターネット・コンピューター(Internet Computer)をビットコインに接続することを9月21日に発表した。

リリースによればビットコインネットワーク接続の提案に関するコミュニティ投票がDFINITY財団内で行われ、9月17日に96.55%の承認を得て可決されたとのことだ。

実装の時期は2021年第4四半期に予定されており、接続には「チェーンキー暗号化技術」と呼ばれる新しい暗号化技術が利用されるとのことだ。

インターネット・コンピューターをビットコインネットワークに接続することにより、スマートコントラクトを介してビットコインの残高を直接操作できるようになるとのこと。

Web3.0のサービス開発者はインターネット・コンピューターのスマートコントラクトを利用することで、ビットコイン上で実行される新しいシステムやサービスの構築が可能になるとのことだ。

ディフィニティ財団のチーフサイエンティストであるドミニク・ウィリアムズ氏は以下のようにコメントしている。

「インターネット・コンピューターのスマートコントラクトはビットコインの流動性にアクセスできるようになり、逆にビットコインは煩雑なブリッジングサービスを必要とせずに、強力な新しいスマートコントラクト機能を得ることができるようになります。

これにより、ビットコインが新世代のWeb 3.0インターネットサービスを動かすことができるようになり、サトシのビジョンを実現することができます」

インターネット・コンピューターはディフィニティ財団によって立ち上げられたパブリックブロックチェーンである。ブロックチェーン自体の管理は専用のハードウェアである「ノードマシン」によって行われており、このノードマシンを世界各地の独立したデータセンターに導入することで分散性を確保している。

2021年5月に正式にローンチし、その後数か月間で100万以上のIDが生成されており、通算で2億回以上の処理を行っているとのことだ。

インターネット・コンピューターのローンチに合わせて、インターネット・コンピューターのガバナンストークンであるICPの取引も開始されている。ICPはコインベースやバイナンスなど主要な取引所で取り扱われているが、今年7月にはこのトークンをめぐって集団訴訟が起こっている。

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参考:DFINITY Foundation
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LongQuattro

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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