みずほ銀と丸紅、ブロックチェーンでサプライチェーンファイナンス実施
丸紅株式会社と株式会社みずほ銀行が、ブロックチェーン技術を用いたオンライン金融プラットフォームを通じてサプライチェーンファイナンスを実施したことが9月16日分かった。
発表によると、初の取引を行ったのは今年の9月8日。丸紅の仕入れ先(サプライヤー)である電気自動車用機器メーカーに対し行われたという。
なお利用したプラットフォームについては、丸紅の業務提携先であるシンガポールのブロックチェーンソリューション(Blockchain Solutions Pte. Ltd.)社と構築したものとなる。
このオンライン金融プラットフォームではブロックチェーン技術を採用することで、データの耐改ざん性を担保できる。それによりオンライン上のデータを基にサプライチェーンファイナンスの利用申請・承認が実行出来るようになり、従来の金融機関との取引におけるオリジナルの貿易書類の受け渡しプロセスと比べ、サプライヤーからの早期現金化ニーズに応えることが可能となるとのことだ。
丸紅とみずほ銀行は今後もこのプラットフォームによるサプライチェーンファイナンス取引を拡大する予定としている。
なお丸紅は今回のサプライチェーンファイナンス以外にもブロックチェーン技術を事業に利用する取り組みを行っている。
昨年3月には、丸紅の関連会社である伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(MISI)の鋼管トレードにおいて、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティの実証実験をしている。この実験でもブロックチェーンソリューション社とプラットフォームの構築をしている。
また丸紅はオランダのブロックチェーン企業サーキュライズ(Circularise)と、化学品市場向けの使用原料を管理するトレーサビリティプラットフォームをアジアと日本に展開する目的とした業務提携を今年の2月に締結。サーキュライズとの合弁会社設立を目指し事業化を進めている。
さらに丸紅は、スマートフォンのアプリで電子通貨による給与受取り、送金、現金化、融資申請、保険や投資商品等を購入できる電子通貨プラットフォーム「MarCoPay(マルコペイ)」の事業にも6月出資参画している。
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参考:丸紅・みずほプレスリリース
デザイン:一本寿和
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