SBI VCトレードとTaoTaoが合併、暗号資産取引所サービスはそれぞれ継続

SBI VCトレードとTaoTaoが合併へ

国内で暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するSBI VCトレード株式会社と、TaoTao株式会社が合併することが9月1日に発表された。

両社は現在共にSBIグループ企業であり、共にSBIリクイディティ・マーケット株式会社が100%株主だ。 発表によると合併の効力発生日は12月1日が予定されている。

なお合併の方式はTaoTao株式会社が存続会社となり、SBI VCトレードが合併消滅する予定だ。

なお合併の効力発生日に吸収合併存続会社であるTaoTao株式会社の商号がSBI VCトレード株式会社に変更されるとのことだ。

今回両社が合併を行うことで、グループ内の経営資源を集中させることで、暗号資産事業をより効率的に運営できる管理体制や財務基盤の強化を図るとのこと。また暗号資産現物・OTCデリバティブを併せ持ったフルラインナップサービスを効果的に提供可能な体制の構築を進めるべく合併を行うことを決定したとのことだ。

TaoTaoはヤフーグループのZコーポレーション完全子会社だったが、昨年2020年10月にSBIリクイディティ・マーケット株式会社が発行済全株式を買収しSBIグループ企業となっていた。

今回発表された2021年3月期の財政状況及び経営成績ではTaoTaoの総資産は44億2,000万円、営業利益がマイナス6億7,300万円、純利益はマイナス7,900万円で、対してSBI VCトレードはそれぞれ521億2,900万円、71億4,900万円、約48億4,000万円で黒字経営となっている。

なお「SBI VC Trade」と「TAOTAO」の各取引所のTOP画面に今回の合併のお知らせが掲載されている。各取引サービスは合併後も継続され、ユーザーはそれぞれ口座持つ会社が提供する取引サービスを継続して利用できるとのこと。そして今後サービス内容の変更、統合がある場合には改めて告知されるとのことだ。

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参考:SBI
デザイン:一本寿和
images:iStocks/bluejayphoto・Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。