「Adam byGMO」β版ローンチ、K-1やYouTuberヒカルらなどのNFT1192点を販売開始

NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」β版ローンチ

GMOインターネットグループのGMOアダム株式会社が、8月31日にNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」のβ版サービスの提供を開始した。

「Adam byGMO」はNFTの出品や購入ができるプラットフォーム。NFTの販売方法としては、価格指定販売とオークション販売に対応している。なお決済についてはイーサリアムに加え、日本円での口座振り込みやクレジットカード払いが可能だ。

また「Adam byGMO」内でNFT作品が転売される都度、NFTコンテンツのクリエイターにロイヤリティが還元される仕組みも実装されている。さらに購入したNFTコンテンツの保有者のみが視聴できる保有者限定コンテンツ提供機能も実装されているとのことだ。

今回のβ版サービスの開始時点では、「K-1 WORLD GP」やYouTuberヒカル氏のコンテンツ、そして36名の漫画家・イラストレーターによるNFT作品が、計1,192点の出品・販売が実施されている。

なおユーザーは出品されたNFTを購入し、転売期間制限などが設定されていないNFTの場合は「Adam byGMO」内での転売も可能とのこと。ただローンチ時点ではユーザー自身によるNFTの出品機能は実装されておらず、それに関しては今後のアップデートで対応されるとのこと。

また「Adam byGMO」で購入したNFTを外部NFTマーケットプレイスへ出庫する機能や、外部マーケットプレイスで購入したNFTを「Adam byGMO」へ入庫する機能、および英語と中国語(簡体字)対応についても今後のアップデートでの対応になるとのことだ。

今後のNFT作品としては漫画家・東村アキコ氏の作品も近日出品予定とのこと。さらに「Adam byGMO」担当者に取材したところ、正式版のローンチまでは審査制でNFTの発行を受け付ているとのことで、多くのクリエイターやIPホルダーからの問い合わせを歓迎しているとのことだった。

6月に開催された「Adam byGMO」に関する会見で、GMOインターネット株式会社代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は「人生において最も衝撃的な出来事はインターネットと出会ったこと、2番目はブロックチェーンに出会ったこと、そして3番目の衝撃はNFTに出会ったこと」とし、「(NFTは)デジタルコンテンツの流通革命」と語り、マーケットプレイスのローンチへの意欲をみせていた。

6月の会見でNFTについて語る熊谷氏

なおGMOグループでは、暗号資産(仮想通貨)取引所「GMOコイン」の事業なども手がけており、今後グループ内での暗号資産関連事業との連携についても期待したい。

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

設楽悠介

「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長 幻冬舎でブロックチェーン/暗号資産専門メディア「あたらしい経済」を創刊。同社コンテンツビジネス局で電子書籍事業や新規事業を担当。幻冬舎コミックスの取締役兼務。「Fukuoka Blockchain Alliance」ボードメンバー。福岡県飯塚市新産業創出産学官連携協議会委員。ポッドキャスターとして、Amazon Audible original番組「みんなのメンタールーム」や、SpotifyやAppleにてweb3専門番組「EXODUS」や「あたらしい経済ニュース、ビジネス系番組「二番経営」等を配信中。著書『畳み人という選択』(プレジデント社)。