バイナンスが香港でデリバティブ商品提供を停止へ、欧州3ヵ国での対応に続き

バイナンスが香港でデリバティブ商品提供を停止へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、香港でのデリバティブ商品提供を停止することを8月6日発表した。

バイナンスは先日7月30日にドイツ、イタリア、オランダにおいてデリバティブ商品の提供停止を行っており、今回はそれに続く発表となった。

バイナンスは停止の理由を「コンプライアンスへのコミットメントに沿って」実施するとしており、すべての先物取引、オプション取引、マージン商品、レバレッジトークンを含むデリバティブ商品に関して、香港のユーザーを制限すると説明した。

なお発表によると、既に香港居住者へのデリバティブ商品の新規口座開設は停止している。また既存ユーザーについては後日発表する日付から90日間の期間に未決済のポジションを清算する必要があるとし、その期間内では新規ポジションを開設することはできないとのことだ。

この件についてバイナンスの創業者兼CEOであるCZ(Changpeng Zhao)氏は自身のTwitterにて「(今回の発表は)バイナンスが世界中で暗号資産に関するコンプライアンスのベストプラクティスを確立するために取っている多くの積極的な対策の1つです」とコメントしている。

CZ氏は先日より各国の規制に対して取り組む意向を発表しており、今回の発表と同日の8月6日にKYCを行っていないユーザーがAPIキーを発行できなくなる対応とKYCを行っていないユーザーの既存のAPIキーを8月23日以降無効にする対応を発表している。

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参考:バイナンスバイナンス2
デザイン:一本寿和
images:iStocks/tupungato

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。