暗号資産取引プラットフォームVoyager、決済企業Coinifyを約93億円で買収

暗号資産取引プラットフォームVoyager、決済企業Coinifyを約93億円で買収

暗号資産取引プラットフォームやカストディーサービスを提供の米ボイジャー(Voyager)が、暗号資産支払いサービスを提供するコイニファイ(Coinify)を買収したことを8月2日に発表した。

ボイジャーは2014年に設立された米国の企業で、個人投資家および機関投資家に向けて暗号資産取引の仲介業務を行っている。同社のユーザーは拡大し続けており、リリースによると2021年の上半期でユーザー数が1,400%増加したとのこと。

コイニファイは2014年に設立されたデンマークを拠点とする企業で、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど150か国以上で暗号資産と法定通貨を接続するペイメント事業を展開している。

ボイジャーは今回の買収の目的について、国際的な事業拡大と決済分野への参入するためと伝えている。また個人決済と同時に企業間決済分野への進出も加速させていくとのことだ。

今回ボイジャーは約8,500万ドル(約93億円)でコイニファイを買収したとのこと。コイニファイ株主への支払いの内訳は新たに発行されるボイジャーの株式510万株(約6,900万ドル)と現金1,500万ドルとなっている。

ボイジャーのCEO兼共同創業者であるスティーブン・アーリック(Stephen Ehrlich)氏は次のようにコメントしている。

暗号資産による決済の導入が加速する中、コイニファイの買収はボイジャーのデジタル資産エコシステムにグローバルな決済インフラをもたらし、急速に拡大する175万人を超えるユーザーの顧客基盤に、ボイジャーのアカウントから迅速、簡単、安全に決済を行う方法を提供することになります。

またコイニファイのCEO兼共同創業者であるマーク・ホジャガード(Mark Hojgaard)氏は次のようにコメントしている。

コイニファイを買収したことで、ボイジャーは世界中で様々な買い物をするための効率的な取引手段を求める企業や個人にとって、最適な選択肢となります。

参考:Voyager
デザイン:一本寿和
images:iStocks/metamorworks

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。