イギリスで食品エコシステムのデジタル化目指すコンソーシアム「SecQuAL」発足

イギリスで食品エコシステムのデジタル化目指すコンソーシアム「SecQuAL」発足

認証サービスやコンサルティングサービスを提供するイギリスのロイドレジスター(Lloyd’s Register Group Services Limited.)が、食品サプライチェーンにおける消費者の信頼性を高めることを目指したコンソーシアムの発足を7月29日発表した。

このコンソーシアム「SecQuAL(Secure Quality Assured Logistics for Digital Food Ecosystems:デジタル食品エコシステムのための安全な品質保証ロジスティクス)」ではブロックチェーンを活用し、食品の安全性を高め、廃棄物を減らし、消費者が購入・消費する食品に対する信頼を強化するために、フードエコシステムをデジタル化することを目的としているとのこと。

「SecQuAL」は、IBMとIBMが主導する食品トレーサビリティコンソーシアム「IBM Food Trust」や英国食品基準庁など、テクノロジー、ソフトウェア、システム、食品生産、サプライチェーンの規制と保証を運営する英国の企業11社で構成されている。

リリースによると同コンソーシアムは豚肉生産における「スマートラベル(デジタルID)」の適用から取り組みを始めるとのことだ。食品に貼り付けた「スマートラベル」により、消費者に対し食品の産地情報の提供や、温度管理の監視、保存期間の正確な予測、消費者から生産者への直接のフィードバックなどに応用することができ、またサプライチェーンにおけるボトルネックを特定することも出来るとのことだ。

参考:ロイド・レジスター
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am・Sushiman

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。