バイナンス、株式トークンのサポート停止を発表

バイナンス、株式トークンのサポート停止を発表

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、Binance.comにて提供していた株式トークンのサポートを終了することを7月16日発表した。

バイナンスが提供する株式トークンはトークン1単位が該当株式1株に相当し、実際の株式と価格が連動して変化する商品だ。今年4月より株式トークン第1弾としてテスラ(Tesla Inc.)の株式をトークン化し、その後コインベース(Coinbase)、アップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、マイクロストラテジー(MicroStrategy)の株式トークンも提供していた。

しかし間もなくしてバイナンスの株式トークンは、香港及び欧州規制当局が証券法に準拠したものであるか調査を開始、続いてドイツ連邦金融監督庁(BaFin)が規制違反に該当することを4月28日に公表し、警告を行っていた。

リリースによると既にBinance.comで株式トークンは販売を停止しており、10月14日19:55(世界協定時)以降はサポートを停止するという。

現在各株式トークンを保有するユーザーについてのみ、今後90日間保有と販売はできるよう対応するとのこと。ただし10月15日13:30(世界協定時)を持って取引は完全にクローズする。

欧州経済領域(EEA)ユーザーへの対応

またリリースには欧州経済領域(EEA)とスイスに居住するユーザーに対して株式トークンを移行する対応も併せて発表されている。

トークンの移行には、バイナンスより株式トークンの価値担保など株式の管理を委託され行っていたCMエクイティー株式会社(CM-Equity AG)が新たに独自のポータルサイトを開設する予定とのこと。

ポータルサイトは10月15日(世界協定時)の約2~4週前に開設する予定とのこと。移行には追加のKYCが求められるというが、日程が決まり次第ユーザーへ通知するとのことだ。

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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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