スタートバーンと電通、NFT事業の構築支援サービス開始
スタートバーン株式会社が、株式会社電通および電通ジャパンネットワーク傘下でR&Dを推進する組織である電通イノベーションイニシアティブ(DII)と協業し、NFT事業の構築支援サービスの開発とサービス開始を7月9日に発表した。
3社が協業にてNFT事業の構築支援サービスを開発した目的は、コンテンツを長期的に守り育む環境を生み、それに関わる全てのステークホルダーへの新しい体験や相互関係を提供するためとのことだ。
具体的にはNFTの発行・管理システムに加え、販売の戦略やインターフェースの企画開発まで、コンテンツホルダーがNFT事業を開始する上で必要なシステムおよびソリューションを網羅的に提供するとのこと。
またコンテンツの価値継承はもちろん、クリエイターやファンを含む全てのステークホルダーの体験および関係性の向上を前提に、各コンテンツの特徴やブランド価値に合わせたNFT事業の構築を支援していくようだ。
スタートバーンは同社のブロックチェーン基盤の特徴について以下のように説明をしている。
(1)コンテンツを長期的に守り育むために重要な二次流通管理の仕組み
・発行者やコンテンツの情報に加え、利用規約や還元金の設定がサービスを跨いで継承可能
(2)ユーザーフレンドリーな仕組み
・ユーザー側でウォレットを準備する必要はなく、Googleアカウントやメールアドレスでログイン可能
・法定通貨での決済も可能
・ガス代(イーサリアム・ブロックチェーン上での取引手数料)は、運営サービス側が肩代わり可能
(3)安価でサステイナブルな仕組み
・新たにPolygonというレイヤー2ソリューションを採用することで、取引手数料および電力消費量を削減
(4)モノとの紐付け
・ICタグの技術を活用することで、デジタルだけでなくリアルなモノとNFTの情報を紐づけが可能
電通コンテンツ・ビジネス・デザイン・センター 武田氏は「スタートバーンが保有する技術やこれまでの実績が、IPホルダーが抱える課題に対して非常に有効なソリューションになると考えます。
現在、 投機的・短期的なNFTの売買も多くみられますが、長期的なIPホルダー様とファンの新しい関係構築に寄与するファン体験・サービスを両社で実現してまいります」とコメントしている。
デザイン:一本寿和
images:iStocks/pgraphis