英バークレイズ銀行がユーザーによるバイナンスへの支払いを停止
英バークレイズ銀行が、顧客によるバイナンス(Binance)への支払いを停止していることを7月5日に明らかにした。
バークレイズ銀行のユーザーによると、今年中にバイナンスへ支払いを行ったユーザーに対して、バイナンスへのクレジットカードおよびデビットカードによる支払いを当面の間停止しているという旨の通知が7月5日に銀行から送られたとのこと。
バークレイズ銀行はTwitterにて「お客様のお金を守ることは私たちの責任です。このことを念頭に置き、お客様の資金を安全に保つために、追って通知があるまでBinanceへのクレジット/デビットカードによる支払いを停止することを決定しました」と説明している。
Hi there, It’s our responsibility to help protect your money. With this in mind we’ve taken the decision to stop payments made by credit/debit card to Binance until further notice, to help keep your money safe. 1/3
— Barclays UK Help (@BarclaysUKHelp) July 5, 2021
今回の停止措置との関係は明らかにされていないが、英国の金融行動監視機構(FCA)は先月バイナンスのグループ会社であるBinance Markets Limited(BML)に対してサービス停止の通知を行っている。
バイナンスはバークレイズ銀行による支払い停止措置に対して「一部のパートナーが、FCAによる通知の不正確な理解に基づいてバイナンスユーザーへのサービス提供を停止する一方的な措置を講じているのは残念です。
(中略)FCAの通知は、英国で法人化されFCAの規制を受けているBMLに関するものです。BMLは別の法人であり、Binance.comを通じて商品やサービスを提供することはありません。」と述ベている。
It’s disappointing to learn that some partners are taking unilateral action to stop servicing Binance users based on what appears to be an inaccurate understanding of events. (thread)
— Binance (@binance) July 5, 2021
なおバイナンスは6月25日にも日本の金融庁より警告を受けている。またカナダの規制当局であるオンタリオ証券委員会(OSC)より証券法違反を指摘されていたことにより、同じく25日にカナダのオンタリオ州でのサービス提供を終了することを発表している。
さらに今月1日にはケイマン諸島の規制当局が、2日にはタイの規制当局がバイナンスによる無許可での取引所運営を指摘している。
参考:英バークレイズ銀行
デザイン:一本寿和
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