海運コンテナ主要2社、トレードレンズのブロックチェーンにデータ統合
海上コンテナ業界向けのブロックチェーンサプライチェーンプラットフォーム「TradeLens(トレイドレンズ)」が、ドイツの海上コンテナ運送会社であるハパックロイド(Hapag-Lloyd)とシンガポールを拠点とする海上コンテナ運送会社のOceanNetwork Express(ONE)が同プラットフォームにデータ統合を行ったことを6月24日発表した。
「TradeLens」はデンマーク拠点の海運コングロマリットであるマースク(Maersk)とIBMが共同で開発したプラットフォームで、エンタープライズ向けブロックチェーンであるHyperledger Fabric(ハイパーレジャーファブリック)を元にしたIBM Blockchain Platformを利用して開発されている。
ハパックロイドは大西洋横断、中東、ラテンアメリカ、およびアメリカ内の貿易における主要な事業者の1つだ。またONEは2017年に日本の海運業社である川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が設立した企業で、持ち株会社は日本のオーシャンネットワークエクスプレスホールディングス株式会社。
リリースによるとハパックロイドとONEは世界で5、6番目に大きいコンテナ運送会社であり、今回のこの2社が「TradeLens」に参加したことで、上位6社のうち5社が同プラットフォームにデータ統合を行っているとのこと。なお残りの1社はハパックロイドも参加する海運ネットワークのGlobal Shipping Business Network(GSBN)を創設した中国のCOSCOであるとのことだ。
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参考:TradeLens・レジャーインサイト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Pavel_R・Igor-Korchak