【取材】日本発DeFi保険プロトコル「InsureDAO」、約1.2億円を調達(CEO斯波晃士氏、Chairman岩瀬大輔氏)

InsureDAO、約1.2億円を調達

DeFiの保険プロトコルを開発するInsureDAO(インシュアー・ダオ)がプライベート・シード・ラウンドの資金調達を正式に完了し、約1億2,000万円(100万ドル)を調達したことを6月25日に発表した。

InsureDAOは日本人創業者のチームで、CEOは斯波晃士氏、Biz lead は岸上ルビオ氏、Tech leadは及川駿氏が務める。またライフネット生命創業者の岩瀬大輔氏がInsureDAOのChairmanを務める。チームはシンガポールを拠点に開発を行っている。

そしてInsureDAOはまもなくテストネット、8月にはメインネットでのサービス開始を予定している。

今回のラウンドには、NGC Ventures、LD Capital、OSAZ、Exnetwork Capital、Arkstream Capital、CC、Cryp2Gem Ventures、Faculty Capital、Genblock Capital、Hello Capital、Honey DAO、国光宏尚氏(Gumi Cryptos Capitalのゼネラルパートナー)、Richard Ma氏(QuantStampのCEO)、Simon Schwerin氏、Joeri Van Geelen氏などの著名なエンジェル投資家も参加した。

InsureDAOはイーサリアム上の保険市場プロトコルで、プロトコルの運用・管理をDAOが行っている。イーサリアムにアクセスできる人であれば、InsureDAOはKYCなしであらゆる保険の作成・購入・引き受けが可能となっている。サービス自体はイーサリアムブロックチェーンでトークンホルダーにより運営される。

InsureDAOを利用すれば、投資家は現状イーサリアム基盤のDeFiプロトコルを通して、利回りなどを得ている投資家はハッキング被害にあった場合、損害保険金が支払われるようになる。

リリースでは例として「yearn.financeにステーキングした資金がcurve.fiに再配置された場合、curve.fiで資金がハッキング/盗難/紛失された場合もカバーされます」と説明している。

あたらしい経済編集部はInsureDAOの創業者兼CEOである斯波晃士氏とChairmanの岩瀬大輔氏に取材を行った。

創業者兼CEOである斯波晃士氏へ取材

ーDeFi・DAOを通して、なぜ保険領域へビジネス展開しようと考えたのでしょうか?

斯波晃士(以下:斯波):DeFi市場が盛り上がり、サービスが複雑化していく中で、保険領域はLending、Exchangeに次ぐ、“Next Big Thing”になっていくと考えて、参入を決めました。 InsureDAOを通して、ハッキングリスクを恐れることなく、DeFiユーザがより積極的に投資できる環境を整えていきたいです。

ーDAOだからこそ、できることを教えてください。

斯波:InsureDAOは、保険金の支払い判断を行うメンバーの選出やプロコトルのアップグレードをDAOで管理します。全ての議論のプロセスをトークンホルダーに開示し、民主的にプロコトルの運営がされます。このようなガバナンスプロセスの透明化および分散的な保険サービスの運営は、DAOでしか行えないと思っております。

Chairmanの岩瀬大輔氏へ取材

ーInsureDAOに期待していることはなんでしょうか?

岩瀬大輔氏:DeFiが切り開いていく金融の未来に、大きく期待を寄せています。私が培ってきた保険、テクノロジーの知見と、斯波さんチームのCryptoへの情熱、深い知見を掛け合わせることで社会を大きく変革することができると確信しております。

参考:InsureDAO
images:iStocks/ChrisGorgio
Twitter: https://twitter.com/insuredao
Discord: discord.gg/8BA5f5rurq

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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