DCG、子会社グレースケールのイーサリアムクラシック投信株式を約55億円相当購入へ

DCG、子会社グレースケールのイーサリアムクラシック投信株式を約55億円相当購入へ

米暗号資産(仮想通貨)系ベンチャーキャピタルであるデジタル・カレンシー・グループ(DCG)が、同社の子会社である暗号資産運用会社グレースケール(Grayscale)の金融商品であるGrayscale Ethereum Classic Trust(グレースケール・イーサリアムクラシック・トラスト:ETCG)の購入を行う計画であることを6月21日発表した。

プレスリリースによるとDCGは同商品を合計で5,000万ドル(約55億円)相当購入するとしており、証券取引所法に準拠して公開市場でETCGを直接購入するとのことだ。

ETCGは公開市場で取引される株式であり、適格投資家から調達した資金でイーサリアムクラシック(ETC)を買い入れる仕組みとなっているため、その価格はETCの市場価格を反映している。

DCGの子会社である米ブロックチェーンメディアCoinDeskはDCGの動きについて、アービトラージ(裁定取引)であると指摘。「暗号資産のボラティリティのため、DCGは、その取引所上場の価格と原資産の価格との間の断絶を利用する機会があります」、「彼らは原資産を所有しているので、それらを売却して上場投資信託の株式を取得し、スプレッドを獲得することができます」とコメントしている。

DCGは今年3月にもグレースケールの金融商品であるグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の株式を購入してり、その際にもCoinDeskは同様の指摘をしている。

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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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