人気ラッパーJay-ZのNFTが販売中止、レコード会社の法的申し立て受け

人気ラッパーJay-ZのNFTが販売中止、レコード会社の法的申し立て受け

人気ラッパーであるジェイ・Z(Jay-Z)のファーストアルバム『Reasonable Doubt』のNFT発行と販売に対し、米レコード会社ロッカフェラ・レコード(Roc-A-Fella Records:RAF)が6月18日に訴状を提出したことが22日明らかになった。

『Reasonable Doubt』のNFT発行はRAFの共同創業者の一人であるデイモン・ダッシュ(Damon Dash)氏が行い、オークションにて販売を計画していたとのこと。RAFは訴状にてダッシュ氏にアルバムの販売権がないことを主張している。

RAFはダッシュ氏の他、ジェイ・Zことショーン・コーリー・カーター(Shawn Corey Carter)氏、カリーン・バーク(Kareen Burke)氏の3人によって1995年に立ち上げられたレコード会社であり、それぞれが株式の3分の1ずつを保有している。

ダッシュ氏は当初スーパーファーム(SuperFarm)というNFTプラットフォームにて6月23日に『Reasonable Doubt』のNFTのオークションを行う予定だったが、RAFの訴えを受けスーパーファームはオークションの中止を22日に発表した。

しかし訴状によると、ダッシュ氏は依然としてアルバムのNFTの販売を行おうとしており、現在も新たな販売先を探しているとRAFは説明している。

RAFはダッシュ氏の販売計画に対して「ダッシュ氏は『Reasonable Doubt』やその著作権を所有していないため、アルバムやその権利を販売する権利はありません。代わりに、RAF社が『Reasonable Doubt』のすべての権利を所有しています。手遅れになる前に、このかけがえのない資産の売却を阻止し、ダッシュ氏の窃盗の責任を追及しなければなりません」と主張している。

参考:Scribd(Roc-A-Fella Dame Dash Complaint)
デザイン:一本寿和
images:iStocks/LesByerley

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部 一橋大学2年生 真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している