デジタル銀行シグナム、Aave、UniswapなどDeFiトークンのサービス提供開始
スイスデジタルバンクのシグナム銀行(Sygnum Bank)が主要な分散型金融(DeFi)トークンであるAave、Aragon、Curve、Maker、Synthetix、Uniswap、1inch Networkのカストディおよび取引サービスを開始したことを6月15日に発表した。あわせてシグナム銀行はステーブルコインであるUSDCのサービス追加も発表した。
今回のシグナム銀行のトークン提供の大幅な拡大は、中央集権型金融と分散型金融(DeFi)の架け橋となるというシグナム銀行の最初のマイルストーンとのこと。
今後シグナム銀行は銀行業務と資産管理の提供において、分散型金融プロトコルで利回りを生み出す一連の商品を開始する予定とのことだ。またシグナム銀行は機関投資家や個人投資家を対象とした革新的な一連のカスタムDeFiソリューションを開発するために、主要なDeFiプロトコルと協力しているとのこと。
リリースでは、シグナム銀行の責任者およびそれぞれの分散型金融プロトコルの代表者のコメントが記載されている。
シグナム銀行のビジネスユニット責任者であるトーマス・アイヘンベルガー氏は「DeFi分野のイノベーションは、金融業界における既存の伝統的なユースケースの多くを変革する可能性を秘めています。また、特に低金利環境が続く中で、お客様にとって非常に魅力的な利回りを提供する新しい最先端のデジタル資産商品・サービスを構築・作成する機会を提供しています」と述べている。
AaveのCEOであるスタニ・クレホフ(Stani Kulechov)氏は「シグナムの機関投資家向けカストディソリューションは、顧客がデジタルアセットのエコシステムに参加することを容易にします。伝統的な銀行の世界と分散型金融の橋渡しを目的とした、継続的な協力関係を期待しています」とコメントしている。 ・CurveのCEOであるマイケル・エゴロフ(Michael Egorov)氏は「私はシグナム銀行がCurve Financeを認めたことに非常に興奮しています。シグナム銀行は伝統的な金融と分散型金融の間のブリッジの役割を担ってをいますが、今後もこのようなブリッジが行われると確信しています。つまりDeFiこそが近代的で安全で効率的な新しい金融システムを強化する未来です」とコメントしている。
1inch Networkの共同設立者であるセルゲイ・クンツ(Sergej Kunz)氏は「シグナム銀行は真のトレンドセッターであり、このパートナーシップが双方にとって大きな価値をもたらすと信じています。シグナム銀行は個人のお客様や機関投資家のお客様にとって、多くの新しい機会を提供する巨大なDeFi市場への便利なゲートウェイとなります」とコメントしている。
参考:シグナム銀行
デザイン:一本寿和
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