ユニセフ、ブロックチェーンスタートアップ3社へ30万ドル投資

ユニセフ、ブロックチェーンスタートアップ3社へ30万ドル投資

ユニセフ(UNICEF)の略称で知られる国際連合児童基金が運営するブロックチェーン領域特化のファンドであるユニセフ・イノベーション・ファンド(The UNICEF Innovation Fund)は、Leaf Global Fintech、Rumsan、Xcapitというブロックチェーン・スタートアップ3社に約3,300万円(30万ドル)以上を投資することを6月9日に発表した。投資額はLeaf Global Fintechが$48,900と20.6936ETH、Rumsanが$100,000、Xcaptiが43.7821ETHとなっている。

ルワンダのLeaf Global Fintechが提供するデジタルウォレットLeafは世界中の資源の乏しいコミュニティや排除されたグループに最新の金融サービスを提供して、金融包摂に取り組んでいる。Leafは個人の銀行取引履歴や制度的な金融リテラシー、パスポート、スマートフォンがなくても、人々が携帯電話に直接、お金を貯めたり、送ったり、受け取ったり、交換したり、支払ったりすることを支援している。

ネパールのRumsanはオープンソースでブロックチェーンベースのデジタル援助物資配給管理システムを開発・運営している。Rumsanの主な目標は、人道的援助の分配プロセスをシンプル、効率的、透明にすることで、脆弱なコミュニティを支援することとのことだ。

アルゼンチンのXcapitはブロックチェーンとAIを使い人々の金融リテラシーを高めるためのカリキュラムやソリューションを提供している。

ユニセフ・イノベーション・ファンドの目的は、特に金融包摂において人道的にプラスの影響を与えている新興市場のオープンソース技術のスタートアップに、初期段階の資金を提供することだ。また同ファンドはブロックチェーンの利点の一つは、仲介者を排除することで、最も弱い立場にある人々の資金を省力化できることと考えている。

ユニセフ・イノベーション・ファンドはこれまでにイーサリアム・ファンデーション、Huobi Charity、アニモカ・ブランズなどから寄付を受けている。ファンドのサイトにて確認すると、これまで8BTCと2267ETHを受け取っていることがわかる。

参考:ユニセフ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。 「あたらしい経済」の編集者・記者。

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