気温上昇により自動焼却されるNFT「Two Degrees」、サザビーズにて出品
米オークションハウス大手のサザビーズ(Sotheby’s)にて、産業革命前よりも世界の平均気温が2度上昇すると自動的に焼却されるNFT作品がオークションにて販売される。この作品を出品する天然資源管理のためのDAO(自律分散型組織)であるテラ0(terra0)が5月27日に発表した。
We wrote a technical and conceptual writeup of our NFT for @Sothebys Natively Digital auction: https://t.co/f77eBnyvRF
— terra0 (@_terra0) May 27, 2021
このNFT作品「Two Degrees」はドイツ南部の森林をLiDAR(Light Detection and Ranging:光を用いたリモートセンシング技術)にてスキャンした20秒の動画で、「If global warming reaches 2°C above average this NFT will burn itself:地球温暖化が平均より2℃以上になると、このNFTは自己燃焼してしまいます」と動画上に警告を載せている。この作品はイーサリアムのオラクルを通じて、NASAが毎年一回発表する地球温度データを監視し、自己破壊コード機能が持つように設定されているとのことだ。
テラ0はこの作品について「地球規模の気候変動が一定の閾値を超えると、本物の森がすぐ消えるように(この)NFTも消えます」と説明をしている。
「Two Degrees」は6月3日から10日までの期間にて、サザビーズの「Natively Digital: A Curated NFT Sale」にて販売される。
参考:サザビーズ・テラ0
デザイン:一本寿和
images:iStock/Björn-Forenius