米フィギュア・テクノロジーズが約220億円の資金調達、評価額は約3,400億円
米ブロックチェーンスタートアップのフィギュア・テクノロジーズ(Figure Technologies)が約3,400億円(32億ドル)の評価額で約220億円(2億ドル)のシリーズD資金調達ラウンドを実施したことを発表した。フィギュア・テクノロジーズは住宅や学生ローンに特化した事業を行っている。日本のリクルート社は同社のグループ会社プロヴィナンス(Provenance)へ出資を行っている。
今回のラウンドでは、10TホールディングスとMorgan Creek Digital(モルガン・クリーク・デジタル)が共同でリードし、DCM、Digital Currency Group、HCM Capital、Ribbit Capital、RPM Ventures、DST Globalのパートナーなど、新規および既存の投資家が参加している。
またMorgan CreekのGeneral Partnerであるサチン・ジャイトリー(Sachin Jaitly)氏と10T社のパートナー兼創業者であるスタン・ミロンシク(Stan Mironshik)氏が取締役に就任することも発表した。
フィギュア・テクノロジーズの共同創業者兼CEOのマイク・カグニー(Mike Cagney)氏は「チームは3年未満で多くのことを成し遂げてきましたが、今回の資金調達はその成果を証明するものです。今回の投資は、ブロックチェーンを活用して金融サービス業界を改革するという私たちのミッションをさらに後押しするために必要なリソースを提供してくれるでしょう」とコメントしている。
サチン・ジャイトリー氏は「Morgan Creek DigitalがFigure Technologiesをサポートできるのは、彼らが世界クラスの融資ビジネスを構築しただけでなく、金融サービス業界を念頭に置いた独自のブロックチェーン・プラットフォームを構築したからです。ブロックチェーンインフラのProvenanceという新しい金融レールは、代替ソリューションよりも高速かつ低コストで、大手金融機関に採用される寸前です。これは、さまざまな方法で価値を解き放つ大きなチャンスをもたらすものであり、私たちはこのチームをサポートできることにこれ以上の喜びはありません」とコメントしている。
10Tホールディングスのゼネラルパートナーであるダン・タピエロ(Dan Tapiero)氏は「10Tは、Figureがデジタルアセットエコシステムのための次世代の貸し出し、取引、決済のインフラを構築していると考えています。Provenanceのスピード、透明性、ファイナリティ、コスト効率は、従来の金融界に存在するシステムやフレームワークを改善するものです。私たちは、この分野で最高のリーダーシップを発揮するチームの一つと提携し、投資できることを嬉しく思います」とコメントしている。
参考:プレスリリース
(images:iStocks/Abscent84・BadBrother)