Datachain、Hyperledger Besu対応のIBCモジュールをOSSとしてリリース

Datachain、Hyperledger Besu対応のIBCモジュールをOSSとしてリリース

株式会社Datachain(データチェーン)が、エンタープライズEthereumクライアントである「Hyperledger Besu(ハイパーレジャーベイス)」においてIBCを用いた異種ブロックチェーン間のインターオペラビリティを可能にするモジュールをOSS(オープンソースソフトウェア)としてリリースした。

IBC(Inter-blockchain communication protocol)とはInterchain FoundationおよびCosmosプロジェクトによって策定が進んでいる、ブロックチェーン同士の相互運用性を担保するための仕様標準だ。

今回リリースした「Hyperledger Besu」に対応したIBC Moduleを用いることにより、「Hyperledger Besu」を活用したシステムが、他のブロックチェーンとの間でインターオペラビリティ(相互運用性)を実現できるとのこと。例えば、Hyperledger Besuを用いて構築されたデジタル通貨・NFT・STO・地域通貨などのプロジェクトにおいても、異なるブロックチェーンとの連携が可能になるという。

なおこの「Hyperledger Besu」対応のIBC Moduleは、現在オープンソースライセンスであるApache2.0で提供されており、同モジュールを利用したプロジェクトも予定されているとのこと。

またこのモジュールは「IBC-Solidity」と「IBFT 2.0 Light Client」から構成されているとのこと。「IBC-Solidity」はEVM(Ethereumのスマートコントラクトの実行環境)を搭載するブロックチェーン上で動作可能であり、Hyperledger Besuだけでなく同じくエンタープライズEthereumクライアントであるQuorumやBinance Smart Chainなどの他のブロックチェーンでも提供可能であり、今後対応するブロックチェーンを拡張していく予定とのことだ。

なおこの取り組みについては、2021年6月に開催される「Hyperledger Global Forum 2021」のセッションにて発表を予定しているとのことだ。

参考:Datachainミディアム

(images:iStocks/vectortatu)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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