ブロックワンが新取引所設立とピータ・ティールや野村から約1兆円の資金調達発表
暗号資産EOSのオープンソースネットワークを開発するブロック・ワン(Block.One)が子会社ブリッシュ・グローバル(Bullish Global)の設立を発表した。さらにブリッシュ・グローバルは約1兆円(100億ドル)の資金調達を行ったことも発表した。
ブリッシュ・グローバルはDeFi(分散型金融)アーキテクチャとCeFi(中央集権型金融)取引所のアーキテクチャーを組み合わせた、新たな形の暗号資産取引所を運営する予定となっている。調達した約1兆円は、Block.oneによる1億米ドル、16万4,000BTC、2,000万EOSとその他投資家による約330億円(3億ドル)の合計となる。
この投資ラウンドに参加したのは、ピーター・ティール(Peter Thiel)のThiel CapitalおよびFounders Fund、アラン・ハワード(Alan Howard)、ルイス・ベーコン(Louis Bacon)、リチャード・リー(Richard Li)、クリスチャン・アンガマイヤー(Christian Angermayer)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、日本の野村ホールディングスなどだ。
さらにピーター・ティール、アラン・ハワード、リチャード・リー、クリスチャン・アンガマイヤーが、ブリッシュ・グローバルのシニアアドバイザーを務める予定だ。
ブロック・ワンのCEOであるブレンダン・ブルマー(Brendan Blumer)氏は「ブリッシュ・グローバルは、ブロックチェーン技術と新しい市場アーキテクチャを活用して、高性能な取引環境に革命を起こします。高価なサードパーティの機能を透過的に自動化し、利回りを生み出すポートフォリオ管理ツールに変えることで、機関投資家や個人に最新の暗号資産投資戦略へのより良い安全なアクセスを提供します」とコメントしている。
ピーターティール氏は「ブリッシュ・グローバルのバランスシートは強固であり、その垂直統合は暗号通貨の空間に安定性と流動性を提供しています。私は、ブリッシュ・グローバルが長くて実りある旅を始めるにあたり、投資家およびアドバイザーとして参加できることを嬉しく思います」とコメントしている。
EOSが高騰
今回の発表を受け、暗号資産EOSの価格が高騰している。前日9ドル台を推移していた価格が、2018年以来となる一時15ドル付近まで上昇し、現在(5月12日14時30分)も13ドル台の価格を推移している。
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参考:block one
(images:iStocks/pgraphis・gorodenkoff)