【解説】Mantle(マントル)エコシステムのトークン MNT・mETH・COOK・cmETH・FBTC とは?

特集 Mantle Topics

nori

Mantleエコシステムのトークンを解説

Mantleは、金融および消費者向けのオンチェーンアプリケーションにおける最大の持続可能なハブの構築を進めています。コミュニティのビルダーたちによって構想されたMantleエコシステムは、トークンガバナンス技術の大規模な普及を目指す新興オンチェーンエコシステムであり、Ethereumのレイヤー2(L2)であるMantle Network、分散型自律組織(DAO)であるMantle Governance、最大級のオンチェーントレジャリーであるMantle Treasury、そしてETHのリキッドステーキングおよびリステーキングプロトコルであるmETHプロトコルから構成されています。これらはすべてEthereum上に構築されています。

Mantleエコシステム(公式サイトより

この連載ではMantleについてのニュースや学べる情報を提供していきます。今回はMantleエコシステムにおける数々のトークンについて解説します。

それぞれのトークンの特性や入手方法は?

Mantleエコシステムには、MNT、mETH、COOK、cmETHという4つのトークンがあります。また、Mantleがコア・コントリビューターを務めるIgnitionには、FBTCというトークンがあります。次からそれそれの特性、ユーテリティ、運用先などをご紹介していきます。

MNT(Mantle)

まずは、Mantleトークン(MNT)です。Mantle Networkのネイティブ・トークンで、Layer 2ソリューションの基盤となる暗号資産です。

ユーティリティには、以下があります。

  • ガス代の支払い
  • ガバナンスへの参加
  • ステーキング など

NFTを購入したり、ゲームやクエストでのタスクの実施やDefiで運用する際のデポジット/引き出し時など、Mantle Network上のdAppsで発生するあらゆるトランザクションには、ガス代(ブロックチェーンを動かすための手数料)としてMNTが使用されます。

また、MNTを保有することで、Mantleエコシステムの方向性を決めるガバナンス投票に参加できます。

MNTの入手と運用先

・入手先
MNTの運用先は多岐にわたりますが、Mantleが実施しているReward Stationでは、MNTをロックするだけでリワードを獲得することができます。

また、Reward StationにMNTをロックしていると、ガバナンス投票にも参加可能です。

トークンを預けてロックしておくだけなので、忙しい方やCEX(中央集権型取引所)やウォレットに眠っているだけになっている資産がある方には最適な選択肢の1つです。

・その他の運用先
もう少しリスクリワードを大きくされたい方には、MantleエコシステムのdAppsで運用することもできます。

mETH(Mantle Staked Ether)

mETHは、Mantleエコシステムのネイティブ・プロダクトである「mETHプロトコル」のリキッド・ステーキングトークンです。

ちなみにリキッドステーキングとは、ステーキングによりロックした資産と「1:1」の割合で価値を担保したトークンを新たに発行することで、ステーキングに参加し利回りを得ながらも、発行したトークンによる運用を可能にするサービス/そのトークンを指します。

mETH は、ETHを預けることで、元本にステーキング報酬をプラスした価格で受け取れるレシートトークンです。

mETHの入手と運用先

・入手先
mETHは、mETHプロトコルにETHをデポジット(預け入れ)ることで入手できます。また、取り扱いのあるCEXやMerchant MoeやUniswapなどのDEXで入手可能です。

L2(Mantleチェーン)のmETHは、mETHプロトコルのサイトからお持ちの資産とSwap可能なプロトコルに移動してSwapすることで入手することもできます。

・運用先
mETHを公式や別のプロトコルで運用することで、さらなる利回りを獲得するチャンスもあります。mETHプロトコルでは、mETHをステーク(リステークという)することでcmETH(後述)およびステーキング報酬以外にEigen、Synbiotic、Karak、Vedaのリワードも受け取ることができます。

また、他のプロトコルでトレード、流動性の提供、ステーキング、レンディング等を実施することもできます。

*運用にはリスクも伴いますので、必ず運用先の公式Doc等を読み、理解したうえで実施してください。

cmETH (Mantle Restaked Ether)

cmETHの入手と運用先

・入手先
cmETHは、mETHプロトコルに前述のリステーキングトークンmETHをデポジット(預入)ることで入手できます。またmETHと同様、取り扱いのあるCEXやMerchant MoeやUniswapなどのDEXでも入手可能です。

L2(Mantleチェーン)のcmETHは、mETHプロトコルのサイトからお持ちの資産とSwap可能なプロトコルに移動してSwapすることで入手することもできます。

・運用先
mETHプロトコルでは、cmETHをパートナープロトコルでデポジット、流動性提供等のプロトコル指定の運用をすることで、当該プロトコルの利回りにプラスしてポイント(Powder)を獲得できる「Methamorphosisシーズン2」を実施中です。詳しくはこちらのガイドをご覧ください。

*運用にはリスクも伴いますので、必ず運用先の公式Doc等を読み、理解したうえで実施してください。

COOK (mETHプロトコル)

COOKは、Ethereumエコシステムにおいて、TVLで第4位を誇るリキッドステーキングおよびリステーキングプロトコルであるmETHプロトコルのガバナンストークンです。

mETHの運用先にも記載しましたが、mETHプロトコルでリステーキングをすると、パートナープロジェクトでも自動的に運用してくれます。mETHプロトコルは、運用先の拡大が予定されているので、ガバナンストークンであるCOOKもそれに伴い発展していくと考えられます。

COOKの入手と運用先

・入手先
COOKは、取り扱いのあるCEXやDEXで入手可能です。また現在開催中の「Methamorphosisシーズン2」や、下記の運用先に記載のイベントで入手可能です。

・運用先
公式が提供する運用先には、MNTのReward Stationに似た仕組みの「COOK Feast」があります。COOKをロックすることにより、200cmETHのリワードシェアを獲得できます。

また、他のプロトコルで流動性の提供等を実施することもできます。

*運用にはリスクも伴いますので、必ず運用先の公式Doc等を読み、理解したうえで実施してください。

Mantle Missions

上記に記載したキャンペーンを含む、MantleとmETHプロトコルのキャンペーンやクエストは、「Mantle Missions」のサイトでご紹介しています。

Ignition FBTC(FBTC)

次にMantleがコア・コントリビューターをしているIgnitionのトークンであるFBTCをご紹介します。Ignitionは、「ビットコインの成長力を解放」を目的に、ビットコインに流動性をもたらすことで、眠っていた資産を活用できるようにする試みです。

FBTC は、ビットコインとの 1:1 ペッグを維持しながら、流動性があり、さまざまな利回り向上戦略で簡単に構成できる BTC 資産を導入することで、価値の保存を超えてその有用性を高めるように設計されています。

FBTCはイーサリアム(L2のMantle、Arbitrum、Optimism OP Mainnet、Base、Lineaなどを含む)、Solana、Aptos、Sui、Merlin Chain、BNB Smart Chain、Polygon POSなどのブロックチェーンに展開される予定で、今後さらに対応ブロックチェーンが増える予定です。

FBTCの入手と運用先

FBTCの運用先は、公式サイトでご紹介しています。

また、公式で実施している「Sparkle Campaign」では、指定のプロトコルで運用することにより、ポイント(Sparkle)を獲得するできます。

*運用にはリスクも伴いますので、必ず運用先の公式Doc等を読み、理解したうえで実施してください。

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<本記事について>
本記事はMantleによる寄稿記事です。
本記事は一般的な情報の提供のみを目的としたものであり、いかなる暗号資産、有価証券等の取得、ステーキング、リステーキング等を勧誘するものではありません。また、株式会社幻冬舎及びMantleによる投資助言を目的としたものではありません。また株式会社幻冬舎及びMantleが暗号資産の価値を保証するものでもありません。暗号資産投資やステーキング、リステーキングなどのDeFiの運用にはリスクが伴います。投資やステーキング、リステーキング等を行う際はリスクを了承の上、利用者ご自身の判断で行ってください。

この記事の著者・インタビューイ

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Translator / Writer / CM AMA Translator Kudasai JP Social and Community Specialist at Mantle BizDev JP Lead at Arkham