アラサー女子、仮想通貨(暗号資産)投資を取引所の社長に学ぶ | りょかち × SBI VCトレード 近藤智彦

特集 アラサー女子が学ぶ「仮想通貨(暗号資産)投資」

アラサー女子と学ぶ、暗号資産投資の基礎

米国での現物ETFの承認と販売開始、今年4月に予定されている「半減期」など、ビットコインに再び注目が集まりそうな2024年。今年こそ、もう一度真剣に暗号資産に向き合おうと思う人もいらっしゃると思います。

普段コラムニストや脚本家をしている私(りょかち)も、暗号資産についてニュースで見てはいるものの、詳しい売買の方法は知らないまま、2024年を迎えてしまいました。

この連載では改めて、暗号資産の売買方法や、暗号資産投資ならではのお金の増やし方などを金融のプロに教えていただきます。

暗号資産取引ついて教えてくださったのは、SBI VCトレード株式会社 代表取締役社長の近藤智彦さん。SBI VCトレード株式会社は、これまでオンライン証券・銀行・保険などの金融サービス事業を手掛けてきたSBIグループ傘下にあり、「暗号資産もSBI」をキャッチコピーに掲げる取引所「SBI VCトレード」を運営する会社です。

プロから教わる暗号資産投資の基礎知識は、株式投資を少しだけ経験していた私にとっても知らないことが沢山ありました。はじめて暗号資産投資をする読者の皆さんと、一緒に暗号資産投資について勉強できればと思います! またすでに投資経験者も、この連載では基礎的なことから応用まで近藤さんに教えていただく予定ですので、お付き合いいただけると嬉しいです。

グローバル化する時代には必須? 今から暗号資産を保有すべき理由

りょかち(左)、SBI VCトレード株式会社 代表取締役社長 近藤 智彦(右)

りょかち:今日はよろしくお願いします!はじめに、私の暗号資産投資経験を共有させてください。

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<筆者の投資経験>
・IT企業出身で、スマホで株式投資をしたことがある
・難しいことは考えたくないので、「今すぐ買える」方法でしか買ったことがない
・暗号資産は5年以上前に少し購入したことはあるが、そのまま長期保有していて売買はしていない
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りょかち:2024年からNISAも新しくなりますし、金融資産を持つことに興味が出てくる人もいそうですよね。私も株式投資は経験があるのですが、その上でさらに、暗号資産も保有するべき理由ってあるんでしょうか?

近藤さん:そもそも、資産の分散投資ってものすごく大切だと思います。資産の全部を暗号資産に投資するのは、私たちもオススメしません。しかし、自分の資産を色々な金融資産にちょっとずつ分散させておくのは大事ですから、その一環として暗号資産に投資するのはとても良い選択肢なのではないかと思います。

りょかち:それは最近すごく感じますね! 最近の円安で日本円だけ持っていても不安だと思う人も増えていそう。世界情勢も不安定だから、暗号資産まで投資対象として視野に入れるのは確かに選択肢の一つかもしれません。

近藤さん:この連載でお伝えしていこうと思うのですが、暗号資産には取引で利益を上げる他にも、様々に資産を増やす方法があるんです。

りょかち:気になる!

近藤さん:また投資だけではなく、技術的なイノベーションとしての魅力もあります。例えば国際送金などにも便利です。

近藤さん:手順もすごく簡単で、相手のアドレスさえ知っていれば、簡単に送金できます。手数料も国際送金に比べて格段と安い。

りょかち:メールみたいに気軽に送れるんですね!

近藤さん:最近では、令和6年能登半島地震に関して、複数のプロジェクトが暗号資産での寄付を世界から集める動きもあります。それも、手数料が安いことや、グローバルでやり取りするのが簡単なことが理由の1つです。

近藤さん:それ以外にも、海外と仕事をする際に、報酬を海外送金してもらう代わりに、暗号資産で貰っている人もいますね。

りょかち:以前、海外送金しようと思ったら、ものすごく手間だし手数料もかかったことを思い出しました……。世界中どこでも使える「◯◯Pay」みたいですね。

近藤さん:ただし、暗号資産は価格の振れ幅が大きな資産でもあります。なので実際に支払いなどで使われるのは、ステーブルコインと呼ばれる、価格が法定通貨などと連動するように設計された暗号資産である場合が多いです。例えばUSDCは、米ドルの価格と連動しています。

りょかち:価格が安定するように作られた暗号資産もあるんですね!それは沢山使い道がありそう。ちなみにUSDCはSBI VCトレードでも購入できますか?

近藤さん:少し前まで日本では規制の関係で国内の取引所ではステーブルコインは取り扱えませんでしたが、昨年法律が改正され今後日本でも取り扱えるようになります。SBI VCトレードでは、世界でも流通量の多いステーブルコインの1つUSDCを、国内初の取り組みとして取り扱う予定です。

りょかち:すごい! 楽しみですね! ステーブルコインは、価格が安定していますが、確かに、暗号資産は価格の変動が大きいイメージがあります。

近藤さん:それが暗号資産の特徴でもありますよね。例えば、一番メジャーなビットコイン(BTC)でさえ、昨年の年初から年末までで価格が約3倍に上がっています。

りょかち:3倍!去年買っておけばよかった!(笑)

近藤さん:他にも、SBI VCトレードで取り扱っているソラナ(SOL)も、去年一年間で価格が10倍くらいになりました。一般的な投資商品だと、なかなかこれほど短期間で価格が伸びることもありませんよね。

りょかち:ソラナ、聞いたことがあるような。暗号資産のニュースは大事だと思いつつ、トレンドの流れがとても速いのでついていくのが大変です……!

近藤さん:だからこそ、少額から暗号資産を保有するのも良いと考えています。資産として少しでも保有すると、ニュースも意識して見られるようになりますよ。知識に触れ続けるモチベーションのために、まず少しずつでも買ってみるという方も多いです。

りょかち:少しでも持つことで「自分ごと」になりますもんね。実際に株式投資した時にも同じように感じました。自分の視野を広げるためにも、まずは保有してみるのも良いですね!

申込翌日からサービス利用可能。SBI VCトレードは「今はじめたい!」に応える

近藤さん:りょかちさんは、元IT企業出身ということでしたが、SBI VCトレードの口座開設まではスムーズでしたか?

りょかち:本当にすぐ開設できてビックリしました! 夜23時くらいに口座開設の申し込みを終えて、次の日の昼くらいに審査が終わったので。実質半日くらいしか、かかっていないですね。

近藤さん:口座開設までのスピードをあげるために頑張っています。日中に申請していただければ、当日に承認できることもあります。暗号資産のマーケットは株とは違って24時間365日(メンテナンス時間を除く)動き続けているので、できるだけ投資はじめたいと思った人を待たせたくないです。

りょかち:それは嬉しいですね。口座開設って数日はかかるのではと思ってました。そうすると、申し込んだときのモチベーションが消えちゃってることが多くて(笑)「やりたい!」と思った時に始められるのは嬉しいです。

近藤さん:口座開設後の入金も早かったんじゃないですか?

りょかち:入金は本当にすぐできました。私は普段からインターネットバンキングを使うこともあって、使い慣れていたからかもしれませんが。それでも、私が昔使ったことのある指定された銀行口座に振り込む形式の他のサービスよりも早かったですね!

近藤さん:土日でも入金できるので、まさに「やりたい!」と思う時に始められるし、投資できるサービスになっています。

りょかち:UIも、これまでスマホ証券や金融系のサービスを使ってきた中でも、すごくわかりやすかったです!

近藤さん:りょかちさん、昔は自撮り女子としても活躍されていたと思いますが、eKYC(オンライン本人確認)の自撮りも問題なくできましたか?

りょかち:はい、慣れてますので一発OKでした(笑)。

近藤さん:りょかちさんが登録した時期ですと、口座開設キャンペーンで、1,000円相当額のビットコインが入金されるはずです。

りょかち:え、そうなんですか! 登録しただけでビットコインを貰えるのは嬉しいですね!

近藤さん:友だち紹介キャンペーンもありますよ。その他にも随時キャンペーンをやっています。

「価格指定注文」「今すぐ注文」って何? 早速暗号資産をアプリで買ってみる。

近藤さん:それでは実際に、スマホアプリを触りながら、暗号資産を売買してみましょうか。一番メジャーなビットコインを買ってみましょう。一番下のメニューの左端「販売所」をタップしてみてください。

りょかち:いろんなコインが並んでますね!「ビットコイン」をタップして「買う」「今すぐ注文」を押してみます。一番上に、今の1BTCの値段が書かれているのわかりやすい!SBI VCトレードさんはデザインがわかりやすいのもありがたいです。

近藤さん:今は1BTC=約630万円になっていますね。勘違いする人も多いんですが、SBI VCトレードではビットコインは0.0001単位で買えます。つまり、630円くらいで購入できるということです。

りょかち:確かに、ビットコインって「高くてもう手が出せない!」と思ってました。でも小さい単位で買えるんですね。本当にカフェのコーヒーくらいの値段でも。

近藤さん:はい、居酒屋でビール一杯我慢するだけで買えちゃいます。それで毎日チェックするようになれば、自然に暗号資産の知識も身につくんじゃないかなと思います。

りょかち:しかも数値入力する時に「0.0001」ボタンがあるのがわかりやすい!早速買えちゃいました。

近藤さん:630円なら、保有するハードルも下がりますよね。

りょかち:1/3になっても210円だし、3倍になったら1,890円。気軽に挑戦できそう。

近藤さん:ちなみに暗号資産によって最低購入できる価格は違います。例えばSOLであれば、15円程度から購入できます。資産ごとに違うので色々見比べていただくのもいいかもしれません。

りょかち:私は買い物好きなので、色々な暗号資産をちょっとずつ買ってみようかと思いました。沢山お買いできる楽しさがありますね(笑)

近藤さん:日本でもいくつか暗号資産取引所がありますが、SBI VCトレードは取り扱いの銘柄にも拘っています。例えばSOLも日本で取り扱っているところは少ないです。

りょかち:先ほどUSDCは国内でもいち早く取り扱う予定とおうかがいしましたが、他にも日本でSBI VCトレードさんだけで買えるコインもあるんですか?

近藤さん:国内で唯一エックスディーシー(XDC)を取り扱っています。2023年夏頃からグッと成長しているコインです。それから、ドージコイン(DOGE)とシバイヌ(SHIB)は両方アイコンが犬で、いわゆるミームコインと分類されるものの人気銘柄ですが、国内で両方取り扱っている取引所はあまりありません。

りょかち:ふむふむ。それでは。柴犬のアイコンが可愛いので、シバイヌを買ってみますね。100,000SHIB、今だと130円くらいですね。

りょかち:「買う」を押すと、「今すぐ注文」と「価格指定注文」がありますね。どっちで買えば良いんだろう。違いは一体なんですか?

近藤さん:「今すぐ注文」は、アプリ上部に表示されている金額で今すぐコインを買える機能です。

りょかち:株式投資でも、基本的に金融資産を購入するときは今すぐ買える方法で購入していました。詳しいことはわからなかったので……「価格指定注文」はどういうものですか?

近藤さん:「価格指定注文」は文字通り、価格を指定してコインを購入する機能です。例えば「もしこの値段まで安くなったら買おう」と思っている時に使えますね。

りょかち:便利! その有効期限はありますか? 数カ月後にその値段になっても買えるんですかね?

近藤さん:有効期限は無いので「この値段になったら購入する」と決めておいて、放っておくだけで、自動で自分の代わりにコインを購入しておいてくれます。

りょかち:「今すぐ欲しい!(今すぐ注文)」という時と、「安くなったら欲しい(価格指定注文)」で使い分けられるってことですね。

近藤さん:今は「買う」についてお伝えしましたが、価格指定注文は「売る」時にも重要になると思っていて。

りょかち:売ったこと無いです!やってみたい!

近藤さん:暗号資産って、24時間相場が動くので、夜中に値段が上がって、朝には下がっている、みたいなこともある。

りょかち:あー、そういうのめっちゃ悔しいですよね(笑)

近藤さん:例えば仕事中もずっと価格をチェックしているわけにもいきませんよね。だからこそ、「価格指定注文」が便利なんです。自分が希望する値段を設定しておけば、寝ているうちにコインを売ったり買ったりしておいてくれます。

りょかち:さっき買ったシバイヌの半分、「価格指定注文」で売ってみよう。今より少しだけ高い値段に設定して……。

近藤さん:有効期限は無いので、結構高い値段に設定しておいても大丈夫だと思いますよ。取引が成立するまでお金はかかりません、注文の申し込みは無料なので。

りょかち:何回でもやり直せますか?

近藤さん:注文が約定(買いまたは売りの注文が執行され売買が成立すること)しない限り、何回やり直してもOKですし、その都度お金もかかりません。

りょかち:では大胆に高い値段を設定しておきます。知らないうちに柴犬が育ってると良いなあ……。

(つづく → 仮想通貨(暗号資産)を取引所に置いてるだけで増える「ステーキング」とは? ローソク足って?

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取材/執筆:りょかち
撮影:堅田ひとみ

<本記事について>
本記事は一般的な情報の提供のみを目的としたものであり、いかなる暗号資産、有価証券等の取得を勧誘するものではありません。また、株式会社幻冬舎及びSBI VCトレード株式会社による投資助言を目的としたものではありません。また株式会社幻冬舎及びSBI VCトレード株式会社が暗号資産の価値を保証するものでもありません。暗号資産投資にはリスクが伴います。投資やステーキングを行う際はリスクを了承の上、利用者ご自身の判断で行ってください。

<暗号資産を利用する際の注意点>
暗号資産は、日本円、ドルなどの「法定通貨」とは異なり、国等によりその価値が保証されているものではありません。/暗号資産は、価格変動により損失が生じる可能性があります。/暗号資産は、移転記録の仕組みの破綻によりその価値が失われる可能性があります。/SBI VCトレード株式会社が倒産した場合には、預託された金銭及び暗号資産を返還することができない可能性があります。/SBI VCトレード株式会社の取り扱う暗号資産のお取引にあたっては、その他にも注意を要する点があります。お取引を始めるに際しては、「取引約款」、「契約締結前交付書面」等をよくお読みのうえ、取引内容や仕組み、リスク等を十分にご理解いただきご自身の判断にてお取引くださるようお願いいたします。/秘密鍵を失った場合、保有する暗号資産を利用することができず、その価値を失う可能性があります。/暗号資産は支払いを受ける者の同意がある場合に限り、代価の支払いのために使用することができます。

この記事の著者・インタビューイ

りょかち(Ryokachii)

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。学生時代より、ライターとして各種ウェブメディアで執筆。 新卒でLINE株式会社に入社し、LINEバイトやLINE Creators Studio(現・LINEスタンプメーカー)の企画開発に従事。その後、LINEアプリのマーケティングに携わり、ブランディングプロジェクトや部署横断プロジェクトを担当。 その後独立した現在では、コンテンツ企画〜ディレクションを一気通貫で行うコンテンツプランナーとして活動。2022年7月まで、キャリアSNS『YOUTRUST』にて運営中のユートラ編集部・編集長も経験。 執筆活動も精力的に行い、ミレニアル世代の等身大の価値観やWebサービスについて書いたコラムのみならず、脚本・小説・コピー制作も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)、『恋が生まれたこの街で』(KADOKAWA刊)。

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