ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。
アメリカの資産運用会社Fidelityが数ヶ月以内にBTC取引を開始することが明らかに
・5月6日のBloombergの報道によると、米金融大手フィデリティが機関投資家向けのBTC取引サービスを数週間もしくは数ヶ月以内に始めると、Fidelityのspokeswoman Arlene Robertsがメールで伝えたことが明らかになった
・さらに、5月2日発表されたFidelityの独自の調査で、47%の機関投資家がデジタルアセットへの投資に関心があることも明らかになった
カナダとシンガポールの中央銀行がDLT(分散型台帳技術)を使用したクロスボーダー決済実験に成功
・カナダの中央銀行であるバンクオブカナダとシンガポールの中央銀行であるシンガポール通貨金融庁(MAS)がDLT(分散型台帳技術)と中央銀行のデジタル通貨を使用したクロスボーダー決済実験に成功と5月2日発表
・今回の実験ではカナダ銀行の実験的な国内向け決済ネットワークである「Project Jasper」とシンガポールの「Project Ubin」の2つの異なるネットワークが「Hashed Timelock Contracts(HTLC)」を使用して接続され、直接決済を可能した。それぞれはR3のCordaとJPMorganのQuorum上に構築されているDLTである
Facebookの仮想通貨(暗号資産)プロジェクト「Libra」についてとMIT教授クリスティアン・カタリニ氏の参画が報道される
・Facebookが「Libra」というプロジェクトで自社のコイン開発を計画していると米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)が報じた
・「Libra」の仮想通貨計画によると、Facebookが独自に開発したコインによって、ユーザー間の送金やFacebookや他のオンラインでの買い物で利用が可能になるとのことだ
・また、Coindeskの5月3日の報道によると、デジタル通貨に非常に精通しているMITの教授クリスティアン・カタリーニ氏がFacebookのブロックチェーンプロジェクトに参画している可能性があることが明らかになった
・クリスティアン・カタリニ氏はトロント大学、ルイージ・ボッコーニ商業大学でPhDを取得。New York Times、the Wall Street Journal、the Economist、WIRED、NPR、Forbes、Bloomberg、TechCrunch、VICE news the Washington Postなど様々なメディアで彼の研究や人物像を特集されている
Amazon AWSがブロックチェーン・サービスの一般提供を開始
・Amazonが提供するAWSにおいて、一般向けのブロックチェーンサービス「Amazon Managed Blockchain」が公開された
・「Amazon Managed Blockchain」では、Hyperledger FabricやEthereumのオープンソースを使用して、ユーザーが独自のブロックチェーンネットワークを構築することができる
・イーサリアムネットワークの対応は今年の後半以降に準備が完了する予定で、現在はアメリカ東部地域のみでの利用が可能
・AWSの発表によると、同サービスはAT&T、ネスレ、シンガポール証券取引所、MOBI(Mobility Open Blockchain Initiative)、TrackX、アクセンチュアにて既に実装されているとのこと
北米で人気のメッセージアプリ「Kik」の「Kin(KIN)」がコインベースカストディに追加発表
・北米で人気のメッセージアプリ「Kik」の独自仮想通貨(暗号資産)「Kin(KIN)」が、コインベースカストディに追加されることが4月30日コインベースブログで発表された
・今回の追加によりKINホルダーは、コインベースカストディのオフラインストラージプラットフォームとコインベースが受けている英ロイズなどの複数の保険企業からの補償という恩恵を受けられるようになる
米大手製薬会社ファイザーなど4社がクロニクルドのMediLedgerに参入
・米大手製薬会社のファイザー、マクケッソン、アメリソースバーゲン、プレミアの4社が、クロニクルドの開発するMediLedger Project Contract and Chargebacksに参入したことが発表された
・MediLedgerは製薬業界向けのブロックチェーンネットワークで、医薬品のトレサビリティを目的としたプロジェクトで、年内中に商用利用の準備が整う予定とのこと
NayutaがLightning Networkソフトウェア「Ptarmigan」のメインネット版 をリリース
・株式会社Nayutaは、Nayutaのメンバーが中心になって開発しているLightning Networkソフトウェア「Ptarmigan(ターミガン)」のメインネット版 (Reckless version)を4月30日にリリース
・PtarmiganはLightning Network仕様(BOLT)に準拠したソフトウェアで、世界で4つ目のメインネット版のリリースとなる
・今回のリリースはReckless versionであり、バグが含まれるため失っても問題のない少額での利用を期待しているとのこと。今後、時間をかけて安定度を増していく予定
・今後、Ptarmiganは小型なハードウェアで動作するノードに特化し、他の実装と組み合わせたシステムを開発していく予定。LApps開発、LApps開発用ソフトウェア、仮想通貨交換業Lightning Networkアダプション、Lightning Network上のトークンペイメントソフトウェアの開発を実施・検討していく
※詳しくはニュース解説は以下のラジオでお楽しみください
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