クリスティーズ、オンチェーンオークションの「Christie‘s 3. 0」提供開始

クリスティーズが「Christie’s 3.0」提供開始

大手アートオークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)が、NFTアートに特化したオンチェーン・オークション・プラットフォーム「Christie’s 3.0」を9月28日に発表した。

「Christie’s 3.0」はイーサリアム(Ethereum)基盤のプラットフォームとなっており、NFTの全取引がオンチェーンで実行されるとのこと。

また「Christie’s 3.0」でオークションされるNFTアートは、クリスティーズがキュレーションしたものとなっており、決済通貨はイーサ(ETH)が対応しているという。

なおオークションでNFTアートを入札する為には、メタマスク(MetaMask)やコインベースウォレット(Coinbase Wallet)などのデジタルウォレットを接続する必要があるとのことだ。

クリスティーズは「Christie’s 3.0」について「若手の新興アーティストを発掘し、国際的でデジタル技術に精通したマーケットに送り出します」とツイートしている。

オークション第1弾は、18歳のビジュアルアーティストであるダイアナ・シンクレア(Diana Sinclair)氏による9個の新しいNFTアートで、入札期間は9月28日から10月11日までとなっている。

なお「Christie’s 3.0」の開発はクリスティーズの他、米ブロックチェーン分析企業チェイナリシス(Chainalysis)、NFT作成ツール提供マニホールド(Manifold)、メタバースプラットフォーム提供スペーシャル(Spatial)が共同で行ったとのことだ。

クリスティーズは今までに、単一のNFTアート作品として最高額となるビープルの「EVERYDAYS:THE FIRST 5,000 DAYS」を販売している他、今年7月にはweb3ファンド「クリスティーズベンチャーズ(Christie’s Ventures)」の設立を発表している。

関連ニュース

アートオークション大手クリスティーズがweb3ファンド発表、LayerZeroへ出資

クリスティーズとOpenSea、共同でNFTオークション実施へ

ビープル新作NFT、クリスティーズで約32億円で落札。NFTアート史上2番目の高額

クリプトパンクのNFTアート、クリスティーズにて約18.5億円で落札

BeepleのNFTアートがクリスティーズで約75億円で落札、デジタルアート史上最高額

参考:Christie’sChristie’s 3.0
images:iStocks/TennesseePhotographer

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

Sponsored

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している

マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携

米決済大手マスターカード(Mastercard)のマルチトークン・ネットワーク(MTN)が、米銀行大手JPモルガン(JP Morgan)のブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)※旧オニキス(Onyx)」と連携したと11月21日発表した